俗ベクトルアンテナ

俗世での俗物記録です。

Macのデータ復旧からバックアップまで

先日、Macの動作が重い為にリカバリをしました。

リカバリまでは順調だったのですが、外付けHDDのパーティションの一つをTime Machine用にフォーマットしようとしたところ、丸ごとフォーマットしてしまったのが悪夢の始まりです。ワンクリックミスから約20年分のデータが一瞬で消失。5年前に簡単なバックアップしていたので実質空白の5年ですみましたが、2週間と数万円を費やす羽目になりました。

 

まとめ

データ復旧:datarescue5→ディレクトリなしで復旧し封印。
バックアップ:外付HDDにシステムHDD+外付HDDでTime Machine。
バックアップソフト¥11,000、外付けHDD2台約¥25,000、対応約2週間。 

 

データの復旧

・タイムマシン用にフォーマットされた瞬間に該当のHDDを使用停止。
・ネットでMac用のデータ復旧を検索。

 ・データ復旧サービス検討

  復旧の有無、出来たとしても期待通りの復旧が叶うか分からない。
  数万円掛かる。さらに日数も多くかかるため却下。

 ・データ復旧ソフト検索

  ・EaseUS「Data Recovery Wizard Professional」

   キーワードの問題かもしれないがEaseUSがガンガン表示される。
   サブスク(1ヶ月¥8,900、1年¥11,900)か永久(¥17,900)が選べる。
   偏見だが高評価で盛り上がる中華系メーカーなのが胡散臭い。
   1ヶ月で購入してすぐに解約できるのか?
   検索トップでとにかく大量に出てくるのは怖い。

  ・iGeek「data rescue5」 

   キャッチフレーズにNASAだの警視庁だの出てきていた。
   ネット記事もそこそこ良い。
   買い切り¥11,000ということでこれに決定。

 ・data rescue5によるデータ復旧作業

  空っぽのHDDが必要な為、IOデータの4TB外付けHDDを購入。

  ・クイックスキャン
   失敗。メッセージでディープスキャンを勧められる。

  ・ディープスキャン
   スキャン時間約9時間。
   何やら色々出てきました。
   しっかりディレクトリまで復元されているパターンと、
   全部バラバラでファイルの種類ごとに分けられているパターン。   
   両方とも復元時間は更に9時間程度。
   ・勿論前者で行こうとしたところ、見事にファイルが読み取れない。
   ・やむなく後者を選択。
    膨大な量のデータを手動で振り分けるのは無謀だが、
    データだけでも救い出す。
    必要な時に必要な労力を費やせばいいと諦める。

  ・4TB外付けHDDに復旧したデータを書き出す。

  ・2TB外付けHDDの今の状態を丸々イメージかさせてそれも書き出す。

 ・復旧後   

  データの完全復旧を未来に託し2台のHDDを封印。

 

データバックアップ

・今あるその他のデータのバックアップを真剣に検討しました。
 キーワードはNASRAIDUPSです。

 ・NAS ネットワークハードディスク。
  ネットワークに繋げてネットワーク内の機器とデータを共有できる。
  金額が高い。

 RAID 複数のHDDを組み合わせ冗長性を向上させる技術。

  RAID0(ストライピング)
   2台以上のHDDを仮想的に1つのHDDにする。
   容量も組み合わせた分だけ使え速度も複数同時に書き込む為倍増。
   しかし1台でも壊れると終了。

  RAID1(ミラーリング 
   2台以上のHDDにそれぞれ全く同じデータを書き込む。
   1台が壊れてもミラーリングしているもう1台があるから復旧が容易。
   容量は半分ずつ。

  RAID
   3台以上のHDDで構成。RAID0のパワーアップバージョン。
   1台壊れても大丈夫。
   1台壊れているところに他も壊れるとRAID崩壊。

 UPS無停電電源装置) 

   要はモバイルバッテリー。
   停電時にPCやHDDを安全にシャットダウンする時間を稼ぐ。
   高い割に数年でへたる。捨て方もめんどそう。

 

UPSは要性を感じなかったので却下。

NASはネットワーク面では便利で1台で収まるためコンパクトだが、
 バックアップ容量8TBを想定していた為に、
 金額的がMacMini買える勢いなので却下。

 ・今の環境だとMac1台とWinPC1台。
  メインはほとんどMac。ネットワークでファイルは直接共有済み。

 ・本当に必要なデータはiCloudやらなんやらクラウド管理。

 ・iPhoneiPadも殆どクラウドでデータ管理しているので
  必要性あまり感じず。

 ・RAIDの設定も色々考察。

  ・RAID0:高速化はできるがバックアップではない。
  ・RAID1:今回のミスの場合、データを手動で消したそれもミラーリング
       されるので意味ないのでは?
  ・RAID5:シンプルに高い。8TB欲しい場合に12TB必要になる。

・HDDケースに内蔵HDDをさす。
 RAID組むならNASである必要なくないか?ということでこれも考えたが、
 コンパクトな事には変わりないがこれなんか意味あるのかな?
 と思ったところで気づく。

そもそも、RAIDNASも物理的にHDDが壊れたり、システムが突然壊れた場合を想定した冗長性向上が目的なのでバックアップという観点からはちょっとズレている。

一番安上がりかつシンプルなのは定期的に任意のフォルダを別のHDDにコピペすればいいだけではないか。それがめんどいなら自動バックアップソフト使えばいい。 

 

バックアップシステム構築 

・更にシーゲートの8TB外付けHDDを購入。これをメイン機HDDとする。

パーティションは分けない。もう分けるの怖い。

・3台のHDDのデータをシーゲートに集める。

Macのディスクユーティリティーで、
 3台のHDDをRAID0にして1機9TBにする。

・Time Machineで9TB HDDをバックアップ用にフォーマット。

 システムと8TB HDDをバックアップさせる。

 ・良さげなバックアップソフトが無かったので、
  システム用と一緒に外付けもバックアップさせる事にしました。

 ・RAID0はUSB3の外付けHDDでどこまで速度をあげられるか分からないが、
  容量まとめて使えるのは魅力的。

 ・1台壊れてもバックアップ用だし、分離して使えばいいかなと割り切る。 

 ・シーゲートのHDDはよく壊れるというクチコミがあって

  メインで使うのは不安。

・多分最高なのはNASRAID5にしてそれを2台で
 ミラーリングかファイル同期だと思う。
 超高額になるので今の経済状況じゃ無理。

 

結局、バックアップシステムはツッコミ重視のピーキーな設定になりました。そしてTime Machineの初回バックアップ時間が20時間。やばすぎる。

リカバリの時は慎重に行動しましょう。